高齢者の方が入居したいと申し込まれました。どうすればいいですか

家主さんが高齢者の方を入居させるのに躊躇する気持ち、これは正直分かります。
なぜかと言うと、例えば、部屋の中ではなく病院でお亡くなり、お部屋は無傷という場合ですと、基本的に告知義務はありません。
ただ困るのは、賃貸借契約は、お亡くなりになった瞬間に相続されているということです。室内の荷物も、そのまま相続人の方のものです。
家主さんとすれば、すぐに別の方にお部屋を貸したいでしょうが、まず相続人さん全員と契約を解除しなければなりません。そして部屋の中の物も撤去しなければいけません。ここで大事なことは、「相続人が誰かお分かりですか」ということです。
ご家族がよくお部屋を訪問されてるような場合には、その方が室内をきれいにして契約も解約できるでしょう。しかしあまりお身内の方が来られないような場合、まず相続人を探していかねばなりません。これは結構大変な作業です。そして法律的には、相続人全員と契約を解除しなければ、解除の効果はないのです。
ですがすぐに探せないですよね。「もしその人たちが相続放棄したら?」「次の相続人をまた探さないといけないな…」そんなこんなしていたら、あっと言う間に数か月経ってしまいます。もちろんお部屋の中もそのままなので、次に貸すこともできません。家主さんとしたら、災難としか言いようがないです。
この部分は早く法が改正してくれること、私も本気で訴えていきたいと思っています。
該当するお部屋が1階などでなかなか入居申し込みがない場合、ぜひR65+に相談してください。私が取締役をしている会社です。高齢者の入居をサポートしています。
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