定期建物賃貸借契約で良い入居者を選べると聞いたのですが

今の日本だとそうは言いきれないと思います。
たとえば借りる方も、再契約してもらえなければ、短期間で出なきゃいけないと思えば、躊躇する場合もあるでしょう。
大人になればなるほど、引越しすると住所の変更やもろもろの手続きが大変なので、特殊な事情がなければ引越しを繰り返そうとは思いません。特殊な事情とは、たとえば実家に住民登録を残したままにできるとか、引越しが大好きという場合です。一般的には引越しするたびに費用も発生するので、そう簡単にはできません。
借りる側からすると、短期がはじめから分かっているような場合以外、再契約してもらえるかどうか分からない物件を借りようとは思いません。
「ちゃんと借りてくれる方とは再契約しますよ」と言ってもらっていても、もし途中でオーナーチェンジになれば、新しい家主さんが「再契約しません」という可能性があります。地主さんでかなりの確率でオーナーチェンジする可能性はないというケース以外、借り手が不安になるのは当然のことです。
個人的に私が部屋を借りようと思う時も、「定借」だと敬遠してしまいます。